公務員の不動産投資 完全ガイド2026:5棟10室未満ルールで合法に始める実践手順

公務員でも法律の枠内で不動産投資はできます。31歳・地方公務員の私が、人事院規則14-8の5棟10室未満ルール・賃料収入500万円未満・管理委託の3要件を整理し、自治体ルール確認から物件選び・確定申告・NG行動まで2026年4月時点の制度を前提に実践目線で解説します。
📋目次(タップで折りたたみ)全 51 項目
1. 結論:公務員でも「5棟10室未満」なら原則OK
「公務員は副業禁止だから不動産投資もNGでしょ?」とよく聞かれますが、正解は半分だけ正しいです。

31歳・地方公務員のヒロです。
僕の同期にも、親から相続したアパート1棟を運用してる人がいるし、ワンルームマンションを2部屋持ってる先輩もいる。
ちゃんとルールを守れば、公務員でも不動産投資は合法にできるんだ。
公務員の不動産投資は、人事院規則14-8(営利企業等への関与等)の運用方針で「一定規模以下なら自営に当たらない」と明確に整理されています。具体的には次の3要件です。
- 規模が5棟10室未満(独立家屋5棟 or 貸室10室未満)
- 賃料収入が年500万円未満(経費差引前の総収入)
- 管理を管理会社に委託(自己管理は原則NG)
このどれか1つでも超えると、「自営兼業の承認」が必要になります。承認なしで超えていた場合、後から発覚すれば懲戒処分の対象です。
本記事は 「合法ルートで始める」 ことだけを前提にしています。
「バレない方法」「住民税の通知ハックで隠す」といったグレー手段は扱いません。事前に人事担当に相談することを前提に、税務・物件選び・運用の現実解を整理します。
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2. 公務員の不動産投資3つの法的ルール
公務員(国家・地方とも)の副業ルールは、法律 → 政令 → 人事院規則 → 各自治体規則 の順で具体化されています。不動産投資はこの中で「自営」に位置づけられるため、規則の理解が出発点になります。
2-1. 国家公務員:人事院規則14-8
国家公務員法第103条が「営利企業等への関与制限」を定め、その運用基準が人事院規則14-8と関連の運用通知です。ここで「自営」とみなされる不動産賃貸の基準が示されています。
| 項目 | 自営に当たらない目安 | 自営に当たる(承認必要) |
|---|---|---|
| 独立家屋(戸建て) | 4棟以下 | 5棟以上 |
| 貸室(マンション・アパート) | 9室以下 | 10室以上 |
| 土地(駐車場含む) | 10件未満/10台未満 | 10件以上/10台以上 |
| 賃料収入(年・総収入) | 500万円未満 | 500万円以上 |
| 管理形態 | 管理会社へ委託 | 自己管理(原則NG) |
2-2. 地方公務員:地方公務員法第38条+自治体条例
地方公務員は地方公務員法第38条で「営利企業等への従事制限」が定められ、その運用は各自治体の条例・規則に委ねられています。

ここがちょっとややこしくて、地方公務員の場合は 「自治体ごとに微妙に違う」 んだ。
多くの自治体は人事院規則14-8と同じ基準を準用しているけど、追加ルールを設けているところもある。
だから「うちの自治体ではどうなってるか」を必ず確認する必要があるんだよね。
- 自治体内に所在する物件は 任命権者の許可が必要
- 議会承認が要る場合あり(特別職)
- 入居者の選定で 自治体関係者を含めない よう求められるケース
- 新規取得(相続以外)には事前届出が必要なケース
2-3. 共通:信用失墜・職務専念・守秘義務
規模が小さくても、次の3つの一般原則は常に適用されます。
- 信用失墜行為の禁止(国公法99条/地公法33条):違法行為や反社会的物件は論外
- 職務専念義務(国公法101条/地公法35条):勤務時間中の物件対応・電話応対はNG
- 守秘義務(国公法100条/地公法34条):本業で得た情報を投資判断に使わない
これらは規模ゼロ(区分1部屋)でも適用されます。**「自分の所属がチェックする物件」「公的支援対象の物件」**などは絶対に避けるべきです。
3. 始める前のチェックリスト10項目
僕がもし今ゼロから始めるなら、物件を見に行く前にこの10項目を順に潰します。
3-1. 自治体の人事担当への事前確認
最初にやるのは 「うちの自治体のルールはどうなっているか」 の確認。匿名でいいので人事課・服務担当に問い合わせます。
- 「不動産賃貸は何棟・何室・何万円から承認申請が必要ですか?」
- 「届出書のフォーマットはありますか?(事前届出が必要な自治体もある)」
- 「相続で取得した場合の扱いは?」
- 「すでに親が運用している物件を引き継ぐ場合は?」
3-2. 服務規程・職員ハンドブックを読む
自治体によっては職員向けの服務ハンドブックに不動産投資の取り扱いが書いてあります。庁内ポータルで「副業」「自営」「兼業」で検索してみてください。
3-3. 自分の年収・与信を確認
公務員ローンは民間より使いやすい一方、年収倍率の上限は民間と同じくらいです。
| 年収 | おおよそのローン上限(属性公務員想定) | 現実的な物件価格帯 |
|---|---|---|
| 350万円 | 2,500〜3,500万円 | 区分マンション1〜2戸 |
| 500万円 | 3,500〜5,000万円 | 戸建て or 区分2〜3戸 |
| 700万円 | 5,000〜7,000万円 | 戸建て or 1棟アパート(小規模) |
| 900万円 | 6,500〜9,000万円 | 1棟アパート |
これはあくまで目安で、団信・健康状態・家族構成・既存ローンで変わります。
3-4. 自己資金(頭金+諸費用)の準備
物件価格の 2割+諸費用1割(合計3割) を自己資金で用意するのが、リスクを抑える最低ラインだと僕は思っています。
- 仲介手数料:物件価格×3% + 6万円 + 消費税
- 登記費用(司法書士報酬+登録免許税):物件価格×1〜2%
- 不動産取得税:固定資産税評価額×3%(軽減措置あり)
- ローン事務手数料:金融機関により2〜33万円
- 火災保険・地震保険:年1〜3万円
- 印紙税:1〜6万円
- 固定資産税清算金:日割り
3-5. 共済貸付・財形貸付の上限を確認
公務員は 共済組合の住宅貸付・財形住宅融資 が使えますが、「自宅取得目的」が原則。投資物件には使えないと思ってください。投資物件は民間ローン(地銀・信金・ノンバンク)が中心になります。
3-6. 既存ローン(住宅・車・カード)の整理
公務員でも、自宅ローンを抱えていると投資ローンの上限は下がります。カードローン・分割払いが残っていれば早めに完済しておきましょう。
3-7. 退職金・共済年金の見込み額を把握
退職金・共済年金は**「老後のキャッシュ」で、不動産はそれを補完する位置づけ。両者を合わせた老後の総キャッシュフロー**を一度試算しておくと、買うべき物件サイズが見えてきます。
3-8. 火災保険・地震保険の見積もり
築年数・木造/RCで保険料が大きく違います。ハザードマップ(洪水・土砂・地震)も必ず確認。公務員は防災情報にアクセスしやすい立場なので、業務で得た情報は使わず一般公開情報のみで判断します。
3-9. 確定申告の段取りを決める
不動産所得が出始めたら、毎年2/16〜3/15に確定申告が必要です。最初の年は税理士に依頼するか、会計ソフトで自分でやるかを決めておきます。
3-10. 出口戦略(売却・相続)の仮置き
「いつ・誰に・いくらで売るか」を買う前にぼんやり決めます。10年後に減価償却が終わるタイミングで売却する人が多いので、購入時点で出口価格を逆算しておきましょう。

僕は今、区分マンション1戸を保有してて、10年後に売却 or 完済まで保有の二択で出口を考えてる。
買うときに「いつ売るか」を決めておくと、毎月のキャッシュフローを冷静に見られるようになるよ。
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4. 物件選びの3軸:立地・利回り・将来性
公務員の不動産投資で勝率を上げるコツは、**「無理しない」**です。本業の安定収入があるからこそ、ハイリスク物件に手を出さない選択ができます。
4-1. 立地:通勤30分圏内+単身需要
僕の地元の感覚で言うと、**「自分が車で30分以内に行ける場所」**が物理的な管理可能ラインです。管理会社に委託していても、有事の現地確認はあります。
- 駅徒歩10分以内(地方は車5分以内)
- 単身者・DINKS需要があるか(賃貸需要の安定)
- 周辺に大規模工場・大学などの1社依存リスクがないか
- ハザードマップで洪水・土砂・地震リスクが低いか
- 自分の所属自治体外(公務関連リスク回避)
4-2. 利回り:表面6%・実質4%が分岐ライン
利回りには 表面利回り と 実質利回り(NOI利回り) があります。
| 項目 | 計算式 | 目安 |
|---|---|---|
| 表面利回り | 年間家賃収入 ÷ 物件価格 | 6%以上で検討開始 |
| 実質利回り | (家賃収入 − 諸経費)÷(物件価格+諸費用) | 4%以上を死守 |
| 返済比率 | 年間ローン返済 ÷ 年間家賃収入 | 60%以下が安全圏 |
| イールドギャップ | 実質利回り − ローン金利 | 2%以上欲しい |
地方の中古ワンルームなら表面8〜10%が出るゾーン、都市部の新築は表面4%台が多い、というのが2026年時点の感覚値です。
4-3. 将来性:人口推計と再開発
国勢調査の人口推計は誰でも見られる公開情報です。物件の最寄り駅・町丁目の20年後の人口予測を確認しましょう。自治体が出している都市計画マスタープランも必読。
- 築30年超・耐震基準前(1981年以前)の木造
- 駅徒歩15分超 + 駐車場なし
- 区分でも管理組合が機能していない(修繕積立金不足)
- 旧耐震の1棟RC(建て替え時に揉める)
- 自分の業務で関わる地域・関係者が絡む物件
4-4. 区分 vs 1棟:公務員にはどっち?
最初の1件としては 区分マンション が無難だと思います。
| 項目 | 区分マンション | 1棟アパート・1棟マンション |
|---|---|---|
| 価格 | 500〜2,000万円 | 3,000〜1億円 |
| 利回り | 表面4〜8% | 表面7〜12% |
| 管理難易度 | 低い(管理組合あり) | 高い(自分で管理会社選定) |
| 空室リスク | 100% or 0%(1戸なので) | 分散できる |
| 公務員1棟目向け | 向いている | 経験者向き |

僕の周りでも、1棟目は区分から始めて、3〜5年運用してから2戸目・3戸目に進む人が多い。
本業で安定収入があるからこそ、最初は小さく始めて経験を積むのが大事だと思うんだ。
5. 融資戦略:公務員の強みと弱み
公務員は金融機関にとって 「属性が固い借り手」 です。一方で、属性に頼って高値掴みするリスクもあります。
5-1. 公務員ローンの強み
- 雇用安定性(倒産リスクほぼゼロ)
- 給与の見通しが立つ(俸給表で20年先まで読める)
- 退職金・共済年金で長期返済耐性が高い
- 健康診断受診率が高い(団信通過率が高い)
- 共済組合の貸付が併用可能(自宅以外は不可だが審査評価にはプラス)
5-2. 利用しやすい金融機関の傾向
地銀・信金・ろうきんは公務員に好意的です。**ノンバンク(オリックス・SBI系)**は属性より物件評価で見るので、公務員でも物件が悪いと否決されます。
| 金融機関タイプ | 金利目安(2026年4月) | 公務員の通りやすさ |
|---|---|---|
| メガバンク | 1.5〜2.0% | △(属性より物件評価) |
| 地銀 | 1.8〜2.5% | ○(地元なら有利) |
| 信金・信組 | 2.0〜2.8% | ○(地元密着) |
| ろうきん | 1.5〜2.2% | ○(自宅は強いが投資はやや弱い) |
| ノンバンク | 2.5〜4.5% | △(属性は加点だが物件次第) |
5-3. 金利・期間の組み合わせ
返済期間を長く取りすぎるとキャッシュフローは出ますが、元金がほとんど減らない状態になります。
- 区分マンション中古:金利2.0〜2.8% / 期間25〜35年
- 1棟アパート(木造築浅):金利2.0〜3.5% / 期間20〜30年
- 1棟RC(築古):金利2.5〜4.0% / 期間15〜25年
- 自己資金は最低でも物件価格の2割
5-4. 団信は加入する
団体信用生命保険(団信)は 加入推奨。公務員は共済の遺族年金もありますが、ローン残債を一発で消せる団信は**「最強の生命保険」ではなく「家族への安心装置」**として扱います。NG表現を避けつつ、これは家族のための判断と捉えてください。
6. 確定申告と税金:青色申告と損益通算
不動産投資を始めたら、毎年2/16〜3/15に確定申告が必要です。会社(自治体)の年末調整だけでは完結しません。
6-1. 不動産所得の計算式
不動産所得 = 総収入金額 − 必要経費
- 総収入金額:賃料・共益費・礼金・更新料・駐車場代など
- 必要経費:減価償却費・ローン金利・固定資産税・管理委託料・火災保険料・修繕費・税理士報酬など
6-2. 青色申告 or 白色申告
公務員の多くは事業的規模(5棟10室)に達していない範囲で運用するので、青色10万円控除または白色の二択になります。
| 項目 | 白色申告 | 青色10万円控除 | 青色65万円控除 |
|---|---|---|---|
| 事前手続き | 不要 | 青色申告承認申請書(3/15まで) | 同上+複式簿記+e-Tax |
| 特別控除 | なし | 10万円 | 65万円 |
| 事業的規模 | 不問 | 不問 | 5棟10室以上必須 |
| 記帳 | 簡易 | 簡易(単式OK) | 複式簿記必須 |
| 公務員の現実解 | △ | ○(5棟10室未満ルールと両立) | × 規模超過になる |

ここが重要ポイント。
65万円控除を取りに行くと「事業的規模」が必要 → 5棟10室未満ルールに抵触しちゃうんだ。
だから公務員の現実解は **「青色10万円控除」**になることが多いよ。
6-3. 損益通算で本業の所得税が戻ることがある
不動産所得が赤字になった場合、本業の給与所得と損益通算できます(土地取得分のローン金利は除外)。
- 1年目:諸経費・登記費用・不動産取得税で大きな赤字
- 修繕の発生年:屋根・外壁の大規模修繕
- 空室が続いた年:家賃ゼロでも経費は発生する
ただし「赤字を出すための投資」になっては本末転倒。5年通算で黒字を目指すのが基本です。
6-4. 住民税の徴収方法切替(合法手段の範囲で)
確定申告書の「住民税に関する事項」で、**「自分で納付」(普通徴収)**を選ぶことができます。
- 確定申告書 第二表の「住民税・事業税に関する事項」
- 「給与・公的年金等以外の所得に係る住民税の徴収方法」
- 「自分で納付」にチェック → 副業分のみ自分で納付(普通徴収)
これは 「合法的に副業分の住民税を本業の給与天引きから分離する手段」 で、税法上認められた選択肢です。ただし注意点があります。
- 自治体によっては普通徴収切替不可の運用をしている
- そもそも公務員は事前に人事担当に相談しておくのが原則
- 「隠す目的」での利用は服務規律違反の可能性
- 不動産所得は事前承認/届出が必要なケースもあるので、徴収方法切替で済ませようとしない
詳しい解説は公務員の住民税決定通知書ガイドも参考にしてください。
6-5. 減価償却の基礎知識
建物部分は減価償却で経費化できます。土地は減価償却できません。
| 建物の構造 | 法定耐用年数 | 中古減価償却(築年数超過) |
|---|---|---|
| 木造 | 22年 | 法定耐用年数 × 0.2(最低4年) |
| 軽量鉄骨 | 27年 | 同上 × 0.2 |
| 重量鉄骨 | 34年 | 同上 × 0.2 |
| RC・SRC | 47年 | 同上 × 0.2 |
築22年超の木造アパートを買うと、4年間で建物価格の全額を償却できます。これが「築古木造」が好まれる税務的理由ですが、入居付け・修繕リスクは格段に上がるので、税効果だけで判断しないこと。
7. 公務員あるあるNG行動:これは絶対に避ける
ここからは**「やったらアウト」の代表例**を整理します。「絶対」は使えないので、僕が見聞きしてきたヒヤリハットも含めて書きます。
7-1. 規模超過を放置する
5棟10室・年500万円ラインを**「ちょっとオーバーしただけ」**と放置するのが一番危険です。
- 監察・人事のチェックで発覚すると懲戒処分の対象
- 過去にさかのぼって減給・戒告・最悪は免職
- 退職金・共済年金にも影響
- 超えそうになった時点で承認申請するのが正解
7-2. 自己管理(直接管理)に手を出す
入居者から直接電話を受けて修繕業者を手配する、賃料を直接振込んでもらう、内見に自分で立ち会う——これらは**「自営の度合いが強い」**と判断されやすい行為です。

管理会社に委託料を払って、入居者対応・賃料回収・修繕手配を全部任せるのが大原則。
委託料が惜しいから自己管理…は、公務員の場合はやってはいけない節約だよ。
7-3. 公務関連物件・関係者からの取得
これは僕が一番気をつけているポイントです。
- 自分の所属(部局)が指導・監督・許認可の対象にしている事業者からの購入
- 自治体が補助金を出している不動産会社からの購入
- 入札・契約に関わった業者との取引
- 自分の業務情報を使えば有利になる物件(再開発情報など)
これらは「信用失墜行為」「守秘義務違反」の温床です。少しでも怪しいなら別物件・別業者へ。
7-4. 名義貸し・配偶者ダミー所有
「配偶者名義にすれば公務員ルールを回避できる」というネット情報を信じて、実態は自分が運用するのは典型的な脱法行為です。
- 配偶者の所得として申告しても実質判定で覆る
- 贈与税・所得税の指摘 → 追徴課税
- 服務規律違反として懲戒処分
- 配偶者にローン名義を集中させると家計のリスクが偏る
7-5. 無申告
不動産所得は「給与のみ」の年末調整では完結しません。毎年確定申告が必要です。
- 無申告加算税:本税の15〜20%
- 延滞税:年8.7%程度(2026年時点の特例後の率)
- 重加算税:35〜40%(悪質と判断された場合)
- 最終的には刑事罰(所得税法違反)の可能性
7-6. 勤務時間中の物件対応
修繕業者からの電話を執務室で受ける、内見立ち会いに半休なしで抜ける、これらは職務専念義務違反です。有給を取る・管理会社に任せるのが原則。
7-7. 業務で得た情報の流用
再開発計画・道路整備・公共施設誘致など、業務で知った情報を投資判断に使うと、地公法34条(守秘義務)違反です。これは退職後も適用されることがあるので、情報遮断を徹底してください。
- 物件取得前に人事担当へ相談したか
- 管理会社へ書面で委託契約したか
- 物件は所属業務と無関係な地域・業者か
- 確定申告を毎年期限内にしているか
- 規模が5棟10室・年500万円に近づいていないか
8. ヒロが今やっている運用ルーティン
参考までに、僕が区分マンション1戸を運用している中で毎月・毎年やっていることを全部書きます。
8-1. 毎月のルーティン
- 管理会社からの月次報告書をPDFで受け取る(賃料・管理費・修繕積立金)
- 振込口座の入出金をマネーフォワードで自動取得
- 修繕費・突発費の有無を確認、メモに記録
- 空室になったら翌月の家賃保証を再確認
8-2. 半年に1度
- 管理会社と運用報告ミーティング(電話30分)
- 周辺の家賃相場を住宅ポータルで確認
- 火災保険・地震保険の満期確認
- 自分の自治体の服務規程に変更がないかチェック
8-3. 毎年のルーティン
- 1月:源泉徴収票と管理会社の支払調書を集める
- 2月:確定申告(青色決算書 or 収支内訳書を作成)
- 3月:申告書提出・住民税の徴収方法を確認
- 6月:住民税決定通知書を受け取り、不動産所得分が反映されているか確認
- 12月:翌年の修繕計画・税理士契約を見直し

やってみると分かるけど、月の作業時間は10〜30分くらい。
管理会社に委託してるから、ほぼ「数字を眺めるだけ」で完結する。
このシンプルさが、本業のある公務員には合ってると思うんだ。
9. 公務員の不動産投資で目指す現実的なゴール
「FIREしたい」「給与の3倍稼ぎたい」と最初から飛ばすと、規模超過 → 承認申請 → 否認の流れに乗りやすいです。僕がおすすめするのは**「身の丈ステップアップ」**。
9-1. ステップ別の目標設定
| ステージ | 規模 | 年間キャッシュフロー目安 |
|---|---|---|
| 1年目 | 区分1戸 | 10〜30万円 |
| 3年目 | 区分2〜3戸 or 戸建て1棟 | 30〜80万円 |
| 5年目 | 区分3戸 + 戸建て1棟 | 80〜150万円 |
| 10年目 | 1棟アパート(規模調整) | 150〜400万円 |
| 承認ライン手前 | 5棟10室未満で運用維持 | 本業+年300万円が現実圏 |
それ以上を狙う場合は 承認申請 → 認められれば兼業可、認められなければ規模を戻す という対応になります。
9-2. 老後・FIREへの組み込み方
公務員は退職金(地方なら平均1,800〜2,200万円)+共済年金があります。これに**不動産の純資産(売却益+ローン残債圧縮)**を加えるのが現実的なFIRE像です。
- 退職金:2,000万円(60歳)
- 共済年金:年200万円(65歳〜)
- 新NISA:60歳時点で2,500万円(年4%取崩で年100万円)
- 不動産:完済済み区分3戸+戸建て1棟(年家賃200万円)
- 合計:60歳で年500万円のキャッシュフローを確保
詳しくは公務員のFIRE可能性ガイドで深掘りしています。
9-3. 副業全体の中での位置づけ
不動産投資は**副業の中でも「運用扱い」**で処理しやすいジャンルです。執筆・講演・農業・株式投資との比較は公務員の副業ルール完全ガイド、申請手順は2026年版・自営兼業の承認申請の書き方をどうぞ。
10. よくある質問
A. 規則そのものは国家公務員(人事院規則14-8)ですが、地方公務員の多くの自治体が同基準を準用しています。ただし自治体ごとに「市内物件は別途許可」など追加ルールがあるので、必ず自分の自治体の規程を確認してください。
A. 必要です。年間家賃収入20万円を超える副収入は、確定申告の対象。1戸でも年96万円(月8万円×12)程度の家賃が入る計算なので、毎年確定申告が必要になります。
A. 承認申請を出すか、規模を縮小(売却)するかの二択です。相続発生から早めに人事担当・税理士に相談し、6か月〜1年以内には判断しましょう。放置するとご自身の処分リスクが上がります。
A. 「実質判定」で覆る可能性が高いです。配偶者が独立して運用判断・資金管理をしていない限り、税務上も服務上も「実質はあなたの所有」と判断されます。ダミー所有はリスクが高すぎるのでおすすめしません。
A. これも1室カウントです。転勤・住み替えで自宅を賃貸に出す場合、5棟10室カウントに含まれます。賃料収入500万円ライン・管理委託の要件も同様に適用されるので、人事担当への届出を忘れずに。
A. 共済の住宅貸付・財形住宅融資は 「自宅取得目的」が原則で、投資物件には使えないと考えてください。投資物件は地銀・信金・ノンバンクなど民間ローンが中心になります。
A. 1〜2戸の規模なら自分でも可能ですが、初年度だけ税理士に頼んで申告書を作ってもらい、2年目から自分でやるパターンが現実的。費用は1物件あたり年5〜15万円が相場です。マネーフォワードクラウド確定申告などのソフトを併用すると効率が上がります。
11. まとめ
公務員の不動産投資 完全ガイドまとめ
- ✓公務員でも 5棟10室未満・賃料年500万円未満・管理委託 の3要件を満たせば原則OK
- ✓地方公務員は 自治体ごとの追加ルール を必ず確認する
- ✓始める前に 人事担当への事前相談 を必ず行う
- ✓物件選びは 立地・利回り・将来性 の3軸+公務関連物件を避ける
- ✓融資は地銀・信金が公務員に厚いが、属性に頼らず物件評価を冷静に
- ✓確定申告は 青色10万円控除+損益通算 が公務員の現実解
- ✓NG行動:規模超過放置・自己管理・公務関連物件・名義貸し・無申告
- ✓ゴールは 「身の丈ステップアップ」。退職金・共済年金・NISAと組み合わせて老後設計に組み込む
公務員の不動産投資は、**「派手に儲ける」ものではなく「本業の安定を活かしてコツコツ純資産を増やす」**もの。守るべきルールを守り、毎月の数字を眺める習慣をつければ、10年後・20年後の自分にとって心強い柱になります。

僕も最初は「公務員でできるの?」って半信半疑だった。
でも人事院規則14-8を読み込んで、自治体ルールを確認して、管理会社に委託してから始めたら、本業に支障なく続けられてる。
やるなら堂々と、ルールの中でやるのが一番ラクだよ。
本記事は2026年4月時点の法令・運用を前提とした一般的な解説です。具体的な承認申請の要否・税務判断・物件選定・融資条件については、お住まいの自治体の人事担当・所轄税務署・税理士・宅建士に必ず相談してください。本記事はそれらの専門家への相談を前置きとしてご活用ください。
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公務員ヒロ
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