公務員のサテライト投資に?融資型・不動産クラファン7社を比較【2026年5月】

NISA・iDeCoを優先したうえで、余剰資金の一部で検討する「サテライト投資」として、融資型・不動産クラウドファンディング7社を31歳・地方公務員ヒロが横断比較。利回りの源泉・最低投資額・優先劣後・元本割れリスクまで正直に整理しました。
📋目次(タップで折りたたみ)全 20 項目
1. 結論:クラファンは「NISA/iDeCoの後ろにある、サテライトの選択肢」
最初に、この記事のスタンスをはっきり書いておきます。
- クラウドファンディングは元本保証のない投資商品。銀行預金とはまったく別物
- 位置づけは、NISA・iDeCoというコアを固めたうえでの「サテライト(補完)」
- 利回りの源泉で大きく2グループに分かれる(後述)
- 公務員でも資産運用として一般に利用可能と整理されるが、最終判断は所属の規程を確認
- 元本割れ・中途解約不可・運営破綻・想定利回りは確定ではないを必ず理解しておく
- ぼくのスタンスは「NISA/iDeCoを優先したうえで、余剰資金の一部で様子見」

31歳・地方公務員のヒロです。
今回は最近よく名前を見る「融資型・不動産クラウドファンディング」を、TCS(提携先)で取り扱える7社を横断で比較してみます。
ぼく自身もまだ様子見の段階で、勧めるつもりも止めるつもりもありません。
- そもそもクラウドファンディング(融資型・不動産型)とは何か
- 利回りの源泉で分かれる2つのグループの考え方
- 7社の横断比較表(利回り・最低投資額・運用期間・保全)
- 知っておくべき共通リスク5つと保全スキームの基礎
- 公務員がやる場合の注意点(副業該当性・確定申告)
- ぼく自身の使い分けスタンス
本記事は2026年5月時点の公開情報をベースにまとめています。利回り・運用期間・募集条件は変わる可能性があるので、最終的な数字は各社公式サイトでもご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。
2. そもそもクラウドファンディング(投資型)って何?
ここでいうクラウドファンディングは、寄付型やリターン型(モノがもらえるタイプ)ではなく、**「投資型」**を指します。ざっくり言うと、ネットで小口の資金を集めて、その資金を貸付や不動産事業に回し、そこから生まれた利息や分配金を投資家に返す仕組みです。
- 投資家がファンドにお金を出資(サービスにより1円〜10万円から)
- 運営会社が、そのお金を企業への貸付または不動産事業に回す
- 借り手や不動産事業から利息・賃料・売却益が生まれる
- そこから元本+分配金が投資家に返される
大きく分けると、次の2タイプがあります。
- 融資型(ソーシャルレンディング):企業などにお金を「貸して」、利息を受け取るタイプ
- 不動産型(不動産クラファン):不動産事業に出資して、賃料や売却益から分配を受けるタイプ
どちらも**「お金を働かせて利息・分配を受け取る」**という点は同じですが、利回りの源泉とリスクの性質が違います。ここを理解しておくと、各サービスの位置づけがスッと頭に入ります。
- 元本保証は一切ない(金融商品取引法に基づくリスク資産)
- 預金保険機構の保護対象外(破綻時に1,000万円までの保護はない)
- 投資した資金は、運用期間が終わるまで原則引き出せない
- 想定利回りは確定利回りではない(分配が下回る・遅れる可能性がある)
3. 利回りの源泉で2グループに整理する
7社をいきなり並べると混乱するので、ぼくは**「利回りがどこから生まれているか」**で2グループに分けて考えています。これが一番すっきりします。
- グループA:低〜中利回り・安定重視タイプ
上場企業グループへの貸付など、相対的に堅めの貸付先が中心。利回りは控えめだが、振れ幅も抑えめな設計を狙ったもの。
→ Funds/クラウドバンク/オルタナバンク(担保案件) - グループB:中〜高利回り・優先劣後でリスクを取るタイプ
不動産事業に出資し、優先劣後方式でリスクを取りながら相対的に高い利回りを狙うもの。利回りが高い分、相応のリスクがある。
→ CAMEL/みんなの年金/LSEED/ゴコウファンド

「利回りが高い=良い」ではなくて、**「高い利回りには、それを生むための高いリスクがある」**というのが大前提だね。
低利回りグループと高利回りグループ、どっちが優れているという話じゃなくて、性質が違うんだ。
それぞれのグループで「優先劣後方式」や「担保」といった保全の仕組みが出てきます。これは後ほど第6章でまとめて噛み砕きます。まずは各サービスを見ていきましょう。
4. グループA:低〜中利回り・安定重視タイプ
4-1. Funds(ファンズ):1円から始められる貸付ファンド
- 運営:ファンズ株式会社(第二種金融商品取引業)/種別:貸付ファンド(融資型)
- 最低投資額:1円から(1円単位)
- 想定利回り:年1〜3%台の低利回り帯(固定利回り型)
※公式によると平均的な想定利回りは控えめな水準とされていますが、最新の数値は公式でご確認ください - 運用期間:数ヶ月〜3年程度/借り手は上場企業グループが中心
- 手数料:原則無料(振込手数料を除く)
Fundsの一番の特徴は**「1円から投資できる」**という低いハードル。融資型クラファンの仕組みを、ほんの少額から体験してみたい人の「練習台」にしやすいサービスです。借り手が上場企業グループ中心という点も、グループAらしい設計です。
なお「サービス開始以来、元本割れの実績がない」という趣旨の説明が公式でされている時期もありましたが、これは過去の実績であり、将来の元本や利回りを保証するものではありません。貸付先の信用リスク(延滞・貸し倒れ)はあり、途中解約もできない点は他のクラファンと共通です。
Fundsは1円から始められる貸付ファンド
1円から投資できる融資型クラウドファンディング。上場企業グループなどへの貸付ファンドを組成しています。少額で融資型の仕組みを体験してみたい人の入口になりますが、元本保証ではなく、貸付先の状況によっては損失が生じる可能性があります。投資判断はご自身で。
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4-2. クラウドバンク:証券会社が運営する融資型の老舗
- 運営:日本クラウド証券株式会社(第一種・第二種金融商品取引業=証券会社運営)
- サービス開始:2013年〜の老舗の1つ/最低投資額:1万円から
- 実績平均利回り:6.01%(2025年3月末までの1年・税引前)/3年実績平均5.89%
※これは過去の実績値であり、将来のリターンを保証するものではありません - 累計応募額:3,324億円(2026年5月時点・公式)
- 保全:預り金・出資金等を固有財産と分別管理。原則すべての運用債権に債権額を上回る担保等を設定との説明。監査法人の会計監査+外部弁護士の四半期監査
クラウドバンクは証券会社が運営しているという点が、安心材料の1つとして挙げられます。利回りが「想定」ではなく**「実績平均」**として公表されているのも特徴ですが、繰り返すとおり、これは過去の結果であって将来を約束するものではありません。
「担保等を設定」「分別管理」「外部監査」といった保全の仕組みは整っている方ですが、それでも貸付先の延滞・貸し倒れ、途中解約不可といったリスクは残ります。グループAの中では利回りがやや高めなので、ぼくはここを「安定寄りだけど中身は精査するゾーン」と捉えています。
クラウドバンクで融資型クラファンの流れを体験する
証券会社が運営する融資型クラウドファンディングの1つ。実績平均利回りや累計応募額を公開しており、まず融資型の仕組みに触れてみたい人の選択肢になります。実績は過去のものであり将来を保証するものではなく、元本保証もありません。判断はご自身で。
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4-3. オルタナバンク:案件の幅が広い、精査必須のタイプ
- 運営:SAMURAI証券株式会社/種別:オルタナティブ投資プラットフォーム(融資型中心・海外運用型など多様)
- 最低投資額:1万円から/運用期間:1〜12ヶ月の短期中心+中長期も
- 想定・固定利回り:年4〜8%、案件により固定4〜12%前後(ファンドごとに大きく異なる・要確認)
- 保全:不動産担保付き・保証付きの案件が多いものの、全案件に担保・保証が付くわけではない
オルタナバンクは少し位置づけが特殊で、グループAの「安定寄り」にも入れられる一方、案件によってリスクの幅が非常に大きいのが特徴です。担保や保証が付いた手堅めの案件もあれば、無担保・無保証で高利回りを狙う案件もあります。
- 案件ごとに担保の有無・リスクが大きく異なるため、ファンド個別の精査が必須
- 高利回り案件は、その分無担保・無保証であるケースもある
- 「年〇%」という数字だけでなく、保全の中身を毎回確認する
利回りの数字につられて「全部同じくらい安全」と思い込まないこと。1案件ずつ中身を見る前提で付き合うサービスだと、ぼくは考えています。
オルタナバンクの募集案件を、中身まで確認してみる
融資型を中心に、案件のバリエーションが広いオルタナティブ投資プラットフォーム。担保・保証付きの案件もあれば、そうでない案件もあるため、利回りだけでなく保全の中身を1件ずつ確認することが大切です。元本保証はなく、判断はご自身で。
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5. グループB:中〜高利回り・優先劣後でリスクを取るタイプ
ここからは不動産事業に出資し、優先劣後方式でリスクを取りながら相対的に高い利回りを狙うグループです。利回りが高い分、不動産価格の下落や賃料の減少といったリスクを取っている、という前提を忘れないでください。
5-1. CAMEL(キャメル):劣後割合が厚めの不動産型
- 運営:株式会社グローバルクラウドエステート(宅建業・不動産特定共同事業法の許可)/種別:不動産(国内+ドバイ等の海外案件あり)
- 最低投資額:2万円から/想定利回り:平均7%超の高利回り帯(ファンド個別に要確認)
- 優先劣後:公式によると劣後出資割合が平均50%前後と、業界一般(10〜30%)より高い水準とされています
※最新のファンド条件は公式でご確認ください
CAMELの特徴は、劣後出資割合(事業者が自ら負担するクッション部分)が業界平均より厚めとされている点です。劣後割合が高いほど、価格が下落しても投資家の元本が守られやすい、という設計になります(あくまで設計上の話で、元本保証ではありません)。
一方で、海外(ドバイ)案件は為替リスク・カントリーリスクが上乗せされます。高利回りには高利回りの理由があるので、案件の所在地や中身はしっかり確認したいところです。
CAMELの募集ファンドと劣後割合を確認してみる
不動産特定共同事業法に基づく不動産クラウドファンディング。公式によると劣後出資割合を厚めに設定したファンドがあるとされていますが、海外案件には為替・カントリーリスクが上乗せされます。高利回りには相応のリスクがある点を理解のうえ、判断はご自身で。
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5-2. みんなの年金:都市部ワンルーム特化の不動産型
- 運営:株式会社ネクサスエージェント/種別:不動産(首都圏・都市部のワンルーム中心、2021年〜)
- 最低投資額:1口10万円/運用期間:12ヶ月型が中心、奇数月の年6回分配の例
- 想定利回り:公式によると**全ファンド一律8%**で運用されているとされています
※最新の条件は公式でご確認ください - 保全:優先劣後方式
「みんなの年金」は名前のとおり、年金の上乗せを意識した都市部ワンルームに特化した不動産クラファンです。公式によると想定利回りが一律8%で統一されているとされており、分かりやすさが特徴です(最新は公式で要確認)。
ただし、最低投資額が1口10万円とやや高めで、対象がワンルームに偏っている点は押さえておきたいところ。1案件あたりの金額が大きい分、少額で分散したい人には向きにくい面があります。想定利回りはあくまで想定であり、確定利回りではありません。
みんなの年金のワンルームファンドを確認してみる
都市部ワンルームに特化した不動産クラウドファンディング。公式によると想定利回りを統一して運用しているとされていますが、これは想定であって確定利回りではありません。最低10万円とやや高めで、対象も偏ります。元本保証はなく、判断はご自身で。
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5-3. LSEED(エルシード):上場企業が母体の不動産型
- 運営:株式会社ランドネット(1999年設立・上場企業、常時800件超の売買物件を取扱)/種別:不動産
- 最低投資額:1万円から/運用期間:6ヶ月〜3年
- 想定利回り:年3〜8%程度(案件によりレンジが広い・要確認)
- 優先劣後:事業者が**劣後10〜30%**を負担、投資家は優先出資。アプリあり
LSEEDの安心材料は、運営母体が上場している不動産売買会社という点。常時800件超の売買物件を扱う会社が母体なので、物件のソーシング力が期待できます。最低1万円からと始めやすく、優先劣後も業界標準的な水準です。
想定利回りのレンジが年3〜8%と広めなので、「どの案件を選ぶか」で性質が変わるサービスです。低めの案件は安定寄り、高めの案件はリスク寄り、という前提で中身を見るとよいと思います。
LSEEDの募集ファンドを、上場母体の物件力ごと確認する
上場している不動産売買会社を母体とする不動産クラウドファンディング。1万円から始められ、優先劣後方式を採用しています。想定利回りのレンジが広いため案件選びで性質が変わります。想定は確定ではなく元本保証もない点を理解のうえ、判断はご自身で。
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5-4. ゴコウファンド(五黄ファンド):期間の選択肢が広い不動産型
- 運営:五黄不動産株式会社/種別:不動産
- 最低投資額:1口1万円から/運用期間:6ヶ月・1年・3年・5年など(最長で長期の案件も)
- 想定利回り:年5〜8.5%程度(高利回り帯・ファンド個別に要確認)
- 優先劣後:事業者が劣後10〜40%程度を負担。元本一括返還型/元利均等返還型の2種
ゴコウファンドは、運用期間の選択肢が広いのが特徴です。6ヶ月の短期から、数年〜長期の案件まで揃っており、自分の資金計画に合わせて選びやすい設計になっています。劣後割合も案件によって10〜40%程度と、グループBの中では厚めの案件もあります。
ただし、高利回り帯であること、長期案件は資金の拘束期間が長いことは理解しておきたいポイント。長期案件は、その間ずっと中途解約できないと考えておく方が無難です。
ゴコウファンドの運用期間と劣後割合を確認してみる
運用期間の選択肢が広い不動産クラウドファンディング。優先劣後方式を採用し、案件によって劣後割合が厚めのものもあります。高利回り帯であり、長期案件は資金の拘束期間が長くなります。想定利回りは確定ではなく元本保証もない点を理解のうえ、判断はご自身で。
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6. 7社の横断比較表
ここまでの内容を1枚にまとめます。利回りは「想定」か「実績平均」かを必ず区別して記載しています。数字はいずれも執筆時点の公開情報ベースなので、最終的な条件は各社公式でご確認ください。
| サービス | タイプ | 利回り(想定/実績) | 最低投資額 | 運用期間 | 保全 |
|---|---|---|---|---|---|
| Funds | 融資型(貸付) | 年1〜3%台(想定・固定) | 1円 | 数ヶ月〜3年 | 上場企業グループ向け貸付・分別管理 |
| クラウドバンク | 融資型(証券会社) | 実績平均6.01%(1年) | 1万円 | 短〜中期 | 原則担保設定・分別管理・外部監査 |
| オルタナバンク | オルタナ(融資型他) | 年4〜8%(想定) | 1万円 | 1〜12ヶ月中心 | 案件により担保・保証あり/なし |
| CAMEL | 不動産(国内+海外) | 平均7%超(想定) | 2万円 | 中期 | 優先劣後(劣後厚め) |
| みんなの年金 | 不動産(ワンルーム) | 想定8%(公式) | 10万円 | 12ヶ月中心 | 優先劣後 |
| LSEED | 不動産(上場母体) | 年3〜8%(想定) | 1万円 | 6ヶ月〜3年 | 優先劣後(劣後10〜30%) |
| ゴコウファンド | 不動産 | 年5〜8.5%(想定) | 1万円 | 6ヶ月〜5年 | 優先劣後(劣後10〜40%) |
- 最低投資額の幅が広い:Fundsの1円〜みんなの年金の10万円まで。少額から試したいならFunds・クラウドバンク・LSEED・ゴコウファンド
- 利回りの源泉が違う:グループA(Funds・クラウドバンク・オルタナバンク)は貸付ベース、グループB(CAMEL・みんなの年金・LSEED・ゴコウファンド)は不動産+優先劣後
- クラウドバンクだけ「実績平均」:他は「想定」。同じ%でも意味が違う
- 優先劣後の厚さ:CAMELの劣後割合が厚めとされる点はクッションの観点で目を引く(ただし元本保証ではない)

表を眺めるときのコツは、「利回りの高さ」だけで縦に並べないこと。
「想定なのか実績なのか」「保全はどうなっているか」を横に読むと、各サービスの性格が見えてくるよ。
7. 保全スキームの基礎:優先劣後と担保
比較表に出てきた「優先劣後」「担保」は、クラファンのリスクを理解するうえで欠かせないキーワードなので、ここでまとめて噛み砕いておきます。
7-1. 優先劣後方式(主に不動産型)
- 投資家=優先出資/事業者=劣後出資
- 利益は投資家へ優先して分配される
- 損失が出たときは、事業者の劣後出資から先に負担する
- 劣後割合が30%なら、価値が30%下落するまでは投資家の元本が守られる計算(あくまで目安)
- 劣後割合が高いほど、投資家のクッションは厚い
業界一般の劣後割合の目安は10〜30%程度。今回でいうとCAMELが「平均50%前後とされる」とやや突出しています。ただし、ここが一番大事なのですが——
- 事業者の劣後出資額を超える損失が出れば、投資家も元本割れする
- 劣後割合が高い=「損失が出ても絶対に元本が守られる」という意味ではない
- 不動産価格の大幅な下落局面では、クッションを超える可能性もある
7-2. 担保設定(主に融資型)
融資型では、貸付債権に担保を設定するケースがあります。クラウドバンクは「原則すべての運用債権に債権額を上回る担保等を設定」と説明しています。加えて、預り金・出資金の分別管理も投資家保護の柱です。
ただし、担保があっても換金(売却)には時間がかかり、想定額を下回る可能性もあります。担保も優先劣後と同じく「リスクをある程度緩和する仕組み」であって、元本を保証するものではない——これがクラファン全体に共通する大原則です。
8. クラファン共通のリスク5つ
サービスを問わず共通する代表的なリスクを、改めて整理しておきます。ここを飛ばして利回りだけ見るのは危険です。
- 元本割れ:不動産価格の下落・賃料減・融資先の延滞や貸し倒れ・金融環境の悪化などで、元本が割れる可能性がある
- 中途解約不可(流動性リスク):原則、運用期間中に資金を引き出せない。急にお金が必要になっても動かせない
- 運営会社の破綻リスク:2025年には不動産クラファン事業者が破産したとの報道もあった(詳細は一次ソースで要確認)。破綻時は回収に手間と時間がかかる
- 想定利回りは確定ではない:分配が想定を下回ったり、遅延したりする可能性がある。「実績平均」も過去の結果に過ぎない
- 海外案件の上乗せリスク:CAMELのドバイ案件などは、為替リスク・カントリーリスクが上乗せされる

特に大事なのは②の中途解約不可かな。
「3年以内に使う予定のお金は入れない」を徹底するだけで、無理のない範囲に収まりやすいよ。
そして大原則をもう一度。過去の実績は将来を保証しません。 「これまで元本割れがない」「実績平均◯%」といった情報は参考の1つに過ぎず、将来のリターンや元本を約束するものではない、と冷静に押さえておきましょう。
9. 公務員がクラファンに向き合うときの注意点
公務員にとって一番気になるのは「副業に当たらないか?」だと思います。ここは断定を避けつつ、一般的な整理を書いておきます。
- 多くの不動産クラファンは匿名組合型で、投資家は物件の保有・管理・運営に関与せず、労務提供もしません
- そのため、株式や投資信託と同じ**「資産運用」に該当し、国家公務員法・人事院規則が禁じる兼業(営利企業の役員就任・自営)にはあたらないと一般に整理されています**
- 副業との分かれ目は「事業性」。匿名組合への出資は通常そこに該当しないと解されています
- 自治体ごとに解釈・規定が異なる場合があります
- 資産運用であり一般に副業規制の対象外と解されますが、最終判断は所属の規程・人事担当に確認してください
- 勤務時間中の取引・職務上知り得た情報での取引はNG
- 分配金は原則雑所得として課税対象(源泉徴収の有無は商品により異なる)。一定額を超えれば確定申告が必要になる場合があります
ぼく自身も職場の規程を念のため確認したうえで考えています。「たぶん大丈夫」で進めず、一次情報(所属の規程)にあたるのが安全だと思います。
10. ぼくの使い分けスタンス
最後に、ぼく自身がどう考えているかを正直に書いておきます。

ぼくのスタンスは一貫していて、「まずNISA・iDeCoを優先」。
オルカン・S&P500・iDeCoのコア運用を続けたうえで、もし入れるとしても余剰資金の一部で、ごく少額から様子見かな、という温度感だよ。
- 生活防衛資金(半年分の生活費)を現金で確保する
- NISAのつみたて投資枠でコア運用を積み上げる(最優先)
- iDeCoで老後資金+節税
- ここまで整って、なお余剰資金があれば——**クラファンはサテライト(補完)**として検討
クラファンに回すお金は、**「数年使わなくても困らない」「最悪なくなっても生活が揺らがない」**範囲が大前提。利回りの高さに惹かれて、生活防衛資金や近い将来使うお金から出すのは避けたいところです。
- 利回りは**「想定」か「実績」か**(同じ%でも意味が違う)
- 保全の中身(優先劣後の割合・担保の有無・分別管理)
- 運営会社の信用力(証券会社運営か・上場母体か・事業歴)
- 運用期間(その間ずっとロックされて大丈夫か)
- 高利回り案件ほど**「なぜ高いのか」**を確認する
11. まとめ:コアを固めたうえで、サテライトとして冷静に
最後に重要なポイントを整理します。
- クラファンは元本保証のない投資商品。NISA・iDeCoというコアの後ろにあるサテライト
- 利回りの源泉で2グループ:A(貸付・安定寄り)=Funds/クラウドバンク/オルタナバンク、B(不動産・優先劣後)=CAMEL/みんなの年金/LSEED/ゴコウファンド
- 利回りは**「想定」か「実績平均」か**を必ず区別する。過去実績は将来を保証しない
- 元本割れ・中途解約不可・運営破綻・海外案件リスクは共通の前提
- 優先劣後・担保はリスク緩和の仕組みであって元本保証ではない
- 公務員は一般に資産運用として利用可能と整理されるが、最終判断は所属の規程・人事担当に確認を
- 投資はすべて自己責任。余剰資金の範囲で、中身を精査してから
クラウドファンディングは、うまく付き合えば資産の分散先になり得る一方で、銀行のような安全性や流動性は持たない商品です。「利回りが高い」「過去に元本割れがない」「担保がある」といった一面だけで判断せず、中途解約できない・元本割れがある・想定は確定ではないという基本まで理解したうえで、自分の投資方針に合うかを見極めてください。
ぼくの結論を改めて書くなら、「NISA・iDeCoを優先したうえで、余剰資金の一部で様子見」。コアが固まっていない段階で慌てて手を出す必要はありませんし、コアが固まっていて余剰資金があり、商品性とリスクに納得できるなら、少額から検討候補に入れてもいいと思います。判断はご自身で。
なお、同じクラファンでも商品性が独特な**「船舶特化型」**については別記事で単品レビューしています。気になる方はそちらも読んでみてください。
利回り・募集条件・キャンペーンは変動するので、最終的な判断材料は各社公式サイトの最新情報をご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。
まずは少額で、融資型クラファンの仕組みに触れてみる
1円から投資できるFundsは、融資型クラファンの仕組みを少額で体験したい人の入口になります。元本保証ではなく、貸付先の状況によっては損失が生じる可能性がある点はご理解のうえで。NISA・iDeCoを優先したうえで、余剰資金の範囲で。判断はご自身で。
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公務員ヒロ
30代地方公務員 / 資産1,000万円超達成(公務員8年目)
「給料だけで資産1,000万円を超えるまでにやったことを、再現性重視で発信中。難しい知識は不要。」
