共済貯金 vs 新NISA、公務員はどっちにいくら入れるべき?10年シミュレーション

公務員限定の「共済貯金」(年利1〜1.5%程度)と「新NISA」(期待リターン年3〜7%)。31歳・地方公務員の私が、月3万円ずつ両方に入れた場合の10年シミュレーションと、元本保証 vs リターンの使い分けを解説します。
📋目次(タップで折りたたみ)全 31 項目
1. 結論:「全部NISA」も「全部共済貯金」も、もったいない
いきなり結論から。公務員のあなたには、共済貯金と新NISAを両方使う のが一番バランスが取れた選択肢です。
- 共済貯金:元本保証・年1〜1.5%程度・「短期〜中期」のお金
- 新NISA:元本保証なし・期待リターン年3〜7%・「長期」のお金
- 月3万円ずつ両方に10年積立で、合計約848万円(年1.2%+年5%想定)
- 「全部NISA」「全部共済貯金」より、目的別に分ける のが正解

31歳・地方公務員のヒロです。
僕は実際に共済貯金とNISAの両方を使い分けています。
公務員限定の「共済貯金」って、両学長や小林さんの本ではほぼ触れられないんだよね。
両学長や小林義崇さんなど、有名なお金の発信者は基本的に「民間人向け」に解説しています。共済貯金は 公務員限定 の福利厚生制度なので、解説される機会がほぼありません。だからこそ、公務員ヒロが現役目線で解説します。
- 共済貯金の利率は 所属する共済組合によって異なります(地方共済・国家公務員共済・自治体ごとに別)
- 本記事の数字は概ねの平均値です。必ず所属共済組合の最新規定を確認してください
- シミュレーションは概算であり、将来のリターンを保証するものではありません
2. 共済貯金とは?公務員限定の「ちょっと美味しい預金」
共済貯金は、地方公務員共済組合・国家公務員共済組合などが組合員(=公務員)向けに提供している預金制度です。
- 対象:公務員・教職員など共済組合員(民間人は加入不可)
- 積立方法:給与天引き or ボーナス天引き
- 利率:年1〜1.5%程度(所属団体・時期で変動)
- 元本保証:あり(共済組合が破綻しない限り)
- 税金:利息に約20%の源泉分離課税
- 退職時:原則として全額払戻し

普通預金が年0.001〜0.2%の時代に 年1〜1.5% はかなり美味しい。
公務員じゃないと使えない、地味だけど強い味方なんだ。
銀行預金との比較
「銀行に預けるよりお得?」をはっきりさせておきましょう。
| 預け先 | 利率の目安 | 元本保証 | 税金 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| メガバンク 普通預金 | 年0.001〜0.02% | あり(1,000万円まで) | 20%源泉 | 実質ゼロ |
| ネット銀行 普通預金 | 年0.1〜0.2% | あり(1,000万円まで) | 20%源泉 | 比較的高め |
| 定期預金(1年) | 年0.1〜0.3% | あり(1,000万円まで) | 20%源泉 | 中途解約で利率減 |
| 共済貯金 | 年1.0〜1.5%程度 | あり(共済組合) | 20%源泉 | 公務員限定 |
| 個人向け国債(変動10年) | 年0.5〜0.8%程度 | あり(国保証) | 20%源泉 | 誰でも買える |
数字だけ見ると、共済貯金は 市中銀行の普通預金の10〜100倍程度の利率 ということになります。これだけでも「公務員になって良かった」と思える福利厚生のひとつです。
でも「無敵」ではない
ここでひとつ釘を刺しておきます。共済貯金は決して無敵の制度ではありません。
- 利率は変動する:福利厚生改正・市場金利によって引下げの可能性
- 退職時に解約必須:転職・早期退職時は全額払戻し
- 預金保険の対象外:銀行と違い、共済組合の体力に依存
- 流動性が低め:引出できるタイミングが組合ごとに決まっている
- 利息に課税あり:NISAのような非課税メリットはなし
つまり「銀行預金より少しお得な、退職までの一時保管庫」と考えるのが正しい使い方です。
3. 新NISAとは?復習しておこう
新NISAは2024年1月に始まった、誰でも使える非課税投資制度です。すでに使っている人は飛ばしてOKです。
- 対象:18歳以上の日本居住者(公務員も民間も同じ)
- 年間投資枠:最大360万円(つみたて120万円+成長240万円)
- 生涯投資枠:1,800万円(うち成長枠は1,200万円まで)
- 期待リターン:オルカン・S&P500で年3〜7%程度(過去実績)
- 元本保証:なし(株式市場の影響で増減)
- 税金:運用益・配当が 完全非課税
- 引出:いつでも自由
詳しいシミュレーションは 新NISAで月3万円を20年積立てたらいくら? で解説しています。

共済貯金とNISAは「真逆の性格」を持っているんだ。
だからこそ、両方持っておくと家計が崩れにくくなるよ。
4. 共済貯金 vs 新NISA:性格の違いを一覧で
ここで両者の違いを一気に整理します。
| 項目 | 共済貯金 | 新NISA |
|---|---|---|
| 利用できる人 | 公務員のみ | 18歳以上全員 |
| 想定利率 | 年1.0〜1.5%程度 | 年3〜7%(期待値) |
| 元本保証 | あり | なし |
| 運用益への税金 | 約20%課税 | 非課税 |
| 引出のしやすさ | △(年数回) | ○(いつでも) |
| 積立方法 | 給与天引きが基本 | クレカ積立 or 銀行引落 |
| 上限額 | 組合により異なる | 年360万円・生涯1,800万円 |
| 退職時 | 全額解約・払戻し | そのまま継続OK |
| 価格変動リスク | なし | あり(短期は上下) |
ざっくり言うと、
- 共済貯金 = 増やすより「守る」:減らないけど、大きくは増えない
- 新NISA = 守るより「増やす」:増えるけど、短期は減ることもある
性格が真逆なので、どちらが優れているという話ではなく、目的別に使い分ける のが正解です。
5. 月3万円ずつ両方に入れた場合の10年シミュレーション
ここが本題です。月3万円ずつ両方に積立 した場合の10年後を計算します。
- 共済貯金:月3万円・年1.2%(複利・税引前)で計算
- 新NISA:月3万円・年5%(複利・非課税)で計算
- 各年の積立タイミングは月末・利息は年末再投資の単純化モデル
- 共済貯金の利息は税引前。実際は約20%の源泉課税が引かれます
10年後の評価額
| 項目 | 積立元本 | 10年後の評価額 | 増えた分 |
|---|---|---|---|
| 共済貯金(年1.2%) | 360万円 | 約 383万円 | 約 23万円 |
| 新NISA(年5%) | 360万円 | 約 465万円 | 約 105万円 |
| 合計 | 720万円 | 約 848万円 | 約 128万円 |
注目してほしいのは、同じ360万円積立でも、増えた金額に約4倍の差 がついていることです。長期で大きく増やしたいなら、新NISAの圧勝。
5年後・10年後の推移
| 経過年数 | 共済貯金(年1.2%) | 新NISA(年5%) | 合計評価額 |
|---|---|---|---|
| 3年後 | 約 110万円 | 約 116万円 | 約 226万円 |
| 5年後 | 約 186万円 | 約 204万円 | 約 390万円 |
| 7年後 | 約 263万円 | 約 297万円 | 約 560万円 |
| 10年後 | 約 383万円 | 約 465万円 | 約 848万円 |
5年目までは差が小さく、ほぼ同じくらいの評価額。10年を超えると複利の差が一気に開きます。これが新NISAの本領発揮ポイントです。

最初の3〜5年は「あれ、共済貯金もそんなに悪くない?」って思うけど、
10年・20年と伸ばすと、新NISAの伸びが圧倒的になるんだ。
じゃあ全部NISAでいいのでは?
ここで多くの人が抱く疑問。「だったら全部NISAに入れた方が増えるじゃん」という話。
- 短期で大きく値下がりすると、生活費にしわ寄せが来る
- リーマンショック級の暴落では一時的に -50% もありうる
- 元本保証部分がないと「売って凌ぐ」誘惑に勝てない
- 暴落時に売却 = 損失確定で複利のメリットが消える
つまり「全部NISA」は理論上のリターンは最大化されますが、人間のメンタルが持ちません。共済貯金で「絶対に減らないお金」を確保しておくと、NISAを長く続けられる土台になります。
6. ヒロおすすめの配分パターン
「両方使うのは分かった。じゃあ何対何で入れればいいの?」に答えます。
パターンA:守備重視(30代前半・初心者向け)
| 項目 | 毎月の金額 | 想定利率 | 目的 |
|---|---|---|---|
| 共済貯金 | 月3万円 | 年1.2% | 生活防衛・短期目標 |
| 新NISA | 月2万円 | 年5%(期待) | 長期資産形成 |
| 合計 | 月5万円 | ー | ー |
投資が初めて、または「減るのが怖い」という人向け。共済貯金多めで、暴落への耐性を作りつつNISAで時間を味方につける配分です。
パターンB:バランス型(30代中盤・標準)
| 項目 | 毎月の金額 | 想定利率 | 目的 |
|---|---|---|---|
| 共済貯金 | 月3万円 | 年1.2% | 5〜10年で使う予定の資金 |
| 新NISA | 月3万円 | 年5%(期待) | 老後資金 |
| 合計 | 月6万円 | ー | ー |
この記事のメインシミュレーション。50:50で、ちょうどリスクとリターンのバランスが取れる配分です。
パターンC:攻め型(独身・支出が少ない人向け)
| 項目 | 毎月の金額 | 想定利率 | 目的 |
|---|---|---|---|
| 共済貯金 | 月2万円 | 年1.2% | 緊急予備金の上乗せ |
| 新NISA | 月8万円 | 年5%(期待) | FIRE・早期リタイア |
| 合計 | 月10万円 | ー | ー |
僕(ヒロ)は実家暮らしで支出が少ないので、こちらに近い配分です。NISAを優先しつつ、共済貯金は数十万円〜数百万円のキャッシュバッファとして残しています。

どの配分が正解、というのはないんだ。
「夜ぐっすり眠れる配分」 を選ぶのが、結局いちばん長続きするよ。
7. 共済貯金が向いているお金 / NISAが向いているお金
「目的別に分ける」が大事と書いたので、具体例を出します。
- 生活防衛資金:失業・病気の備え(生活費6〜12ヶ月分)
- 車の買い替え費用:5〜7年後に必要
- 結婚資金:3〜5年後の予定
- 住宅頭金:5〜10年後に使う
- 大きな旅行・留学資金:時期が決まっている
- 老後資金:20〜30年後に使う
- 子どもの大学資金:18年後など先の話(教育費の最終形)
- 長期の余裕資金:10年以上は触らない前提のお金
- 複利を最大限に効かせたい資金
5年以内に使う予定があるお金をNISAに入れると、暴落時に売る羽目になり損失確定の最悪パターンになります。「いつ使うか」で分ける のがコツです。
8. 共済貯金の落とし穴(大手が触れない部分)
ここからは大手メディアが書きにくい、共済貯金の弱点を正直に書きます。
落とし穴1:退職時に強制解約
公務員を退職して民間に転職する、または早期退職する場合、共済貯金は 基本的に全額払戻し になります。組合員でなくなるので、口座を維持できません。
- 退職金とは別に、共済貯金の払戻金がまとまって入る
- そのお金の置き場(NISAの成長枠など)を事前に決めておく
- 何も考えずに普通預金に入れると、利率が一気に下がる
落とし穴2:利率は固定ではない
「今の年1.5%が今後も続く」という保証はありません。共済貯金は組合の運用状況や、福利厚生改正で 利率が見直されることがあります。
過去にも、市場金利の低下や組合の運用状況により、利率引下げが行われた例があります。長期計画を立てるときは、「今の利率より少し低め」で試算しておくのが安全です。
落とし穴3:預金保険の対象外
銀行預金は1,000万円まで預金保険機構が守ってくれますが、共済貯金は 預金保険の対象外 です。共済組合自体が破綻しない限り問題ありませんが、「100%絶対安全」というわけではないので、1ヶ所に集中させすぎないのが無難です。
落とし穴4:引出のタイミングが組合次第
多くの共済組合で、引出は年に決まったタイミング(例:年2〜4回)でしか行えません。「明日急にお金が必要」というケースには向かないので、緊急用には別途、銀行普通預金を1〜2ヶ月分 持っておくのが現実的です。

共済貯金は便利だけど、「銀行預金の完全上位互換」ではないんだ。
便利さを取るなら一部はネット銀行に残しておくと安心だよ。
9. 大手の発信者が共済貯金に触れない理由
ちょっと裏話。両学長(リベ大)や小林義崇さん、その他の有名な書籍・YouTubeで、共済貯金の解説をほぼ見ないのには理由があります。
- 公務員限定制度なので、視聴者・読者の 大半が対象外
- 利率や条件が共済組合ごとに違うので、一律の説明が難しい
- 福利厚生改正で内容が変わるので、本に書きにくい
- 「投資より預金」を前面に出すと、メディアとしての方向性とズレる
つまり「悪い制度だから紹介されない」のではなく、「対象が狭く、条件が複雑だから扱いにくい」 だけです。公務員のあなたが活用しない手はありません。
逆に言えば、公務員ヒロのこのブログだからこそ書ける情報 ということ。共済貯金とNISAの両輪が、公務員家計の最適解だと僕は思っています。
10. 始め方:共済貯金は職場経由、NISAはネット証券
両方を始める手順を整理しておきます。
共済貯金の始め方
- 所属する共済組合のサイト or 人事課窓口で 積立申込書 をもらう
- 月の積立額(数千円〜数万円)を記入して提出
- 翌月以降の給与から自動天引き開始
- 半年〜1年に1回、利息や残高の通知が届く
組合によっては、ボーナス時の上乗せ積立や、一時金の預入も可能です。詳しくは所属共済組合の規定で確認してください。
新NISAの始め方
ネット証券の口座を開設すればすぐに始められます。SBI証券・楽天証券・松井証券などが代表的です。
| 証券会社 | クレカ積立 | ポイント還元 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| SBI証券 | 三井住友カード | 0.5〜3.0%(カードによる) | Vポイント派・三井住友カード使い |
| 楽天証券 | 楽天カード | 0.5〜1.0% | 楽天経済圏ユーザー |
| 松井証券 | (クレカ積立非対応※) | 投信保有でポイント | シンプルな画面が好きな人 |
※松井証券のクレカ積立対応状況は変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトで確認してください。
11. よくある質問 Q&A
Q1. 共済貯金とiDeCoはどっちを優先すべき?
目的が違う ので、本来は両方使うのが理想です。共済貯金は「短中期で動かせるお金」、iDeCoは「60歳までロックされる老後資金」。優先順位は 生活防衛資金(共済貯金 or 普通預金)→ NISA → iDeCo が一般的です。iDeCoの詳細は 公務員のiDeCo完全ガイド を参考にしてください。
Q2. 共済貯金の利率を上げる裏技ってある?
裏技はありません。利率は組合が一律で決めるので、組合員側で交渉や選択はできません。「より高い利率を狙う」なら、共済貯金は今の枠で使い、追加分はNISAや個人向け国債に回すのが現実的です。
Q3. 共済貯金にいくらまで入れるのが正解?
明確な正解はありませんが、目安として 生活費の6〜12ヶ月分+3〜5年以内の予定支出 が共済貯金にちょうどいい金額です。それを超える分は、長期で増やすためにNISAに振り分ける方が合理的です。
Q4. 退職時の払戻金、税金はかかる?
元本部分には課税されません。利息部分はすでに毎年の利息計上時に源泉課税されているので、払戻し時に追加課税はないのが基本です。ただし所属共済組合の規定で異なる場合があるので、退職前に必ず確認してください。
Q5. 公務員を辞めたあと、共済貯金の代わりになる商品は?
完全な代替はありませんが、ネット銀行の普通預金(年0.1〜0.2%)、個人向け国債変動10年(年0.5〜0.8%程度)、定期預金などが選択肢になります。利率を諦めて、その分をNISAに振り向けるのも一つの考え方です。
12. まとめ:両輪で使うのが公務員の特権
共済貯金 vs 新NISAまとめ
- ✓共済貯金は年1〜1.5%程度の元本保証・公務員限定制度
- ✓新NISAは期待リターン年3〜7%の非課税投資・誰でも使える
- ✓月3万円ずつ10年積立で 合計約848万円(年1.2%+年5%想定)
- ✓5年以内に使うお金は共済貯金、10年以上は新NISA
- ✓共済貯金は 退職時に全額払戻し ・利率変動リスクあり
- ✓「全部NISA」「全部共済貯金」より、目的別に分けるのが正解
- ✓利率や条件は所属共済組合の最新規定を必ず確認
公務員は副業に制約があり、収入を大きく増やすのが難しい立場です。でも、民間にはない「共済貯金」と、誰でも使える「新NISA」を両方使える という、地味だけど大きなアドバンテージがあります。

共済貯金で「絶対に減らない土台」を作って、
NISAで「時間を味方につけた長期投資」を回す。
これが公務員家計の、地味だけど強い王道だと思ってる。
最後にもう一度。本記事の数字はあくまで概算で、利率も所属する共済組合によって異なります。最新の利率や条件は、必ず所属共済組合のサイト・組合員ページで確認してください。そのうえで、新NISAの口座開設は今日からでもオンラインで完結します。
NISAをまだ始めていない人は、月3万円から無理なくスタートしてみてください。20年スパンの試算は 新NISAで月3万円を20年積立てたらいくら? 、節税重視なら 公務員のiDeCo完全ガイド が参考になるはずです。
共済貯金とNISAの両輪で公務員家計を強くする
共済貯金で守りを固めつつ、新NISAで時間を味方につける。SBI証券なら三井住友カード積立でVポイントも貯まり、口座開設は無料・最短即日で完結します。
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楽天経済圏ユーザーは楽天証券もアリ
楽天カード積立で楽天ポイントが貯まり、普段の買い物との相性が抜群。NISAもiDeCoも同じ口座で管理できます。
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公務員ヒロ
31歳・地方公務員・独身・実家暮らし。給料だけで資産1,000万円超を達成。SBI証券で新NISA満額活用中。「副業なし・節約と投資だけで資産は増やせる」を発信中。
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