2026年秋、家計に何が起きるか|電気・ガス支援の終了・9月値上げ4,531品目・10月の106万円の壁を先回り整理
2026年秋の家計9〜10月に起きる3つの変化
2026年の9〜10月は、家計の前提が3つまとめて変わります。電気・ガス料金支援は9月使用分で終了する見通し、9月の食品値上げは4,531品目で年内最多、そして10月1日には社会保険の賃金要件(いわゆる106万円の壁)が撤廃される予定です。31歳・地方公務員のヒロが、いつ・何が・いくら効くのかを一覧表で整理し、配偶者がパート勤務の公務員世帯が今のうちにやっておくこと3つまでまとめました。2026年8月7日時点の情報です。
📋目次(タップで折りたたみ)全 32 項目
1. 結論:秋は「支えが切れる月」と「前提が変わる月」が連続する
8月の家計は、正直まだ楽なほうです。電気・ガスの値引きがいちばん厚く効いていて、請求書が軽く見えます。
問題はそのあとです。2026年の9月と10月には、家計の前提そのものが動く変化が3つ、続けざまにやってきます。
- 電気・ガス料金支援は 2026年9月使用分で終了する見通し。10月以降の延長は8月7日時点で発表なし
- 実感が出るのは 11月ごろの請求から。「使用分」と「請求月」がずれるため、10月の請求はまだ軽い
- 9月の食品値上げは4,531品目 で2026年内の最多。8月の2,311品目のおよそ2倍
- 2026年10月1日に社会保険の賃金要件が撤廃される予定。月8.8万円という基準、いわゆる106万円の壁が動く
- 公務員世帯では、配偶者がパート勤務の場合に直撃する。手取りは減る方向、将来の年金と保障は増える方向
- 最低賃金は10月上旬から順次発効(目安1,176円)。消費税の食料品減税は決まっていない

31歳・地方公務員のヒロです。
秋の変化って、8月のうちは全然ピンとこないんだよね。
でも気づいたときには手を打てない種類の変化が混ざってるから、今のうちに整理しておきたい。
この記事は、2026年8月7日時点で公表されている情報をもとにまとめています。金額や品目数は発表時点の目安で、制度の内容や施行日は今後変わる可能性があります。制度の詳細は各公式サイトでご確認ください。
なお8月そのものの動きは 2026年8月から変わるお金・値上げまとめ に整理してあります。この記事はその続きで、9月と10月の話です。
2. 一覧表:いつ・何が・いくら効くか
先に全体像を1枚にしておきます。「向き」は家計にとってプラスかマイナスかを表しています。
| 時期 | 起きること | 家計への向き | 金額・規模の目安 |
|---|---|---|---|
| 9月使用分まで | 電気・ガス料金支援(値引き) | プラス | 電気3.5円/kWh・都市ガス14.0円/㎥ |
| 9月 | 食品値上げ 4,531品目 | マイナス | 2026年内で最多 |
| 10月ごろの請求 | 支援はまだ効いている(9月使用分) | プラス | 値引きの行が残る世帯が多い |
| 10月1日 | 社会保険の賃金要件が撤廃予定 | 世帯による | 手取り減/年金・保障増 |
| 10月上旬〜 | 最低賃金が順次発効(目安1,176円) | プラス | 時給+55円が目安 |
| 10月1日 | ふるさと納税の地場産品基準の厳格化 | 選択肢が変わる | 返礼品のラインナップに影響 |
| 11月ごろの請求 | 電気・ガス支援の効果が消える | マイナス | 月1,000〜2,000円ほど戻る想定 |
ここで注目してほしいのは、いちばん下の行がいちばん遅れてやってくることです。9月で終わる制度なのに、財布で感じるのは11月。この時間差が、秋の家計をわかりにくくしています。
家計の変化がゆっくり効いてくる時期こそ、数字を自動で拾ってくれる仕組みがあると助かります。
秋の変化は「じわじわ」効く。だから記録を自動にしておく。
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3. 変化その1:電気・ガス支援が9月使用分で終わる見通し
3-1. いま効いている支援の中身
現在の電気・ガス料金支援は、経済産業省が2026年6月12日に特例として認可・実施しているものです。対象は2026年7月・8月・9月の使用分で、申請などの手続きは不要、対象の会社と契約していれば自動で値引きされます。
| 区分 | 7月使用分 | 8月使用分 | 9月使用分 | 10月以降 |
|---|---|---|---|---|
| 電気(低圧・家庭) | 3.5円/kWh | 4.5円/kWh | 3.5円/kWh | 未発表 |
| 都市ガス | 14.0円/㎥ | 18.0円/㎥ | 14.0円/㎥ | 未発表 |
2026年8月7日時点で、10月以降の延長は発表されていません。延長される可能性も、このまま終わる可能性も、どちらもあります。ただ家計の計画としては、支えがない前提で組んでおいて、延長されたら上振れとして扱うほうが崩れにくいと思っています。
支援そのものの仕組みや、請求書のどこを見れば値引きが確認できるかは 2026年夏の電気・ガス料金支援の記事 にまとめています。
3-2. ここが混乱しやすい:「使用分」と「請求月」は別物
秋の家計でいちばん誤解が起きやすいのがここです。もう一段ていねいに説明します。
- 電気・ガスは、使った月の翌月以降に請求されるのが一般的です
- 9月使用分は、検針日にもよりますが10月ごろに請求・引き落としされます
- つまり10月の請求書には、まだ値引きの行が残っている世帯が多くなります
- 値引きが完全に消えるのは、10月使用分=11月ごろの請求からです
この時間差があるせいで、「9月で終わるって聞いたのに10月の請求は安いままだった」→ 油断 → 11月の請求で驚く、という流れになりがちです。

ここ、ぼくも去年ひっかかった。
制度のニュースは「使用分」で話すのに、財布に効くのは「請求月」なんだよね。
カレンダーで1か月ずらして考えるのがコツ。
3-3. いくら戻るのか、ざっくり試算
支援が切れると、その分だけ請求が元の水準に戻ります。電気の値引き単価3.5円/kWhで計算すると、こうなります。
| 月の電気使用量 | 支援があるとき(9月使用分) | 支援が切れたあと | 差額 |
|---|---|---|---|
| 300kWh(2〜3人世帯) | 1,050円の値引き | 値引きなし | 月1,050円の負担増 |
| 400kWh(標準世帯) | 1,400円の値引き | 値引きなし | 月1,400円の負担増 |
| 500kWh(4人・使用多め) | 1,750円の値引き | 値引きなし | 月1,750円の負担増 |
ここに都市ガスの値引き分が乗ります。月20㎥ほどなら約280円なので、標準的な世帯で月1,700円前後、負担が戻るイメージです。年に直せば2万円規模になります。
さらに秋から冬にかけては暖房で使用量そのものが増えます。単価が戻るタイミングと、使用量が増えるタイミングが重なるので、体感の差はもっと大きくなりやすい点に注意してください。金額は単価と使用量の単純計算による目安で、実際の請求は基本料金・燃料費調整・各社の適用方法で変わります。
4. 変化その2:9月の食品値上げは4,531品目で年内最多
次は食費です。帝国データバンクの調査(2026年7月31日発表)によると、2026年9月の飲食料品の値上げは4,531品目。2026年内としては最多で、単月で見ても2023年10月の4,758品目以来の水準とされています。
- 9月は4,531品目。8月の2,311品目のおよそ2倍
- 2026年内で最多、単月では2023年10月以来の水準
- 値上げの理由は原材料高が90.9%、物流費が65.8%、包装・資材が64.0%(2026年通年ベース)
- 値上げ1回あたりの平均値上げ率はおおむね15%前後
- 2026年通年では2万品目台の推移が見込まれ、前年の2万609品目を上回る可能性
中身としては、しょうゆなどの調味料、コーヒーや清涼飲料水を含む飲料、冷凍食品やパック米飯などの加工食品、お菓子といった毎日の買い物かごに入るものが中心です。報道では、ツナ缶や家庭用の冷凍食品で最大2割程度の値上げが見込まれるという話も出ています。
- 4,531品目という数字は発表時点の集計で、その後の各社の発表で増えるのが通例です
- 「品目数が多い月」は、逆にいえば買い置きの効果が出やすい月でもあります
- 保存が効くもの(調味料・缶詰・レトルト・冷凍食品)を、普段の買い物に1〜2品足す程度が現実的です
- 使い切れずに捨てると逆効果なので、まとめ買いは在庫が見える範囲で

9月は「電気の値引きはまだ効いてる」「食品はどんと上がる」が同時に来る月。
請求書は軽いのにスーパーのレシートは重い、というねじれが起きる。
レシートのほうを信じたほうがいい月だと思ってる。
食費だけで戦うより効くのが、固定費をひとつ落としておくことです。通信費は一度下げると効果が毎月続くので、支援が切れる前に手を打っておくと秋の目減りをかなり吸収してくれます。
光熱費が戻る前に、固定費を1つ下げておく。
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5. 変化その3:10月1日から「106万円の壁」が動く
ここが、公務員世帯にとっていちばん大きい話です。
5-1. 何が変わるのか
2025年に成立した年金制度改正法によって、短時間労働者が社会保険に入る要件のうち、月額8.8万円以上という賃金要件が撤廃されます。この月8.8万円を年額に直すとおよそ105.6万円になることから、いわゆる「106万円の壁」と呼ばれてきたものです。
施行日は2026年10月1日が予定されています。
改正法では、賃金要件の撤廃について「公布から3年以内の政令で定める日」から施行するとされています。厚生労働省が示した政令案では2026年10月1日が施行日として予定されていますが、政令の公布状況によって前後する可能性があります。実施時期は厚生労働省・日本年金機構の公式発表でご確認ください。
- 週の所定労働時間が20時間以上(この要件は残ります)
- 2か月を超えて雇用される見込み
- 学生でない
- 勤務先の従業員数が51人以上(企業規模の要件はこの時点では残ります)
月額賃金8.8万円以上→ 撤廃される予定
5-2. 企業規模の要件は、まだ残ります
ここは誤解が広がりやすいので分けて書きます。2026年10月に撤廃されるのは賃金の要件だけで、勤務先の従業員数の要件は残ります。
企業規模の要件は、2027年10月1日から2035年10月1日までの間に段階的に撤廃するとされています。現在は従業員51人以上の企業が対象で、そこから対象企業が順に広がっていく形です。あわせて、常時5人以上を使用する個人事業所の非適用業種も解消されます。段階ごとの具体的な人数と時期は、今後の政令で定まる部分があります。
つまり2026年10月の時点では、従業員51人以上の勤務先で、週20時間以上働いている人が対象になります。パート先が小さな事業所であれば、この秋はまだ変化がありません。
5-3. 見落とされがちな点:最低賃金の上昇で、賃金要件はすでに形骸化しつつある
ここが個人的にいちばん面白いと思った論点です。
最低賃金の目安は全国加重平均で1,176円まで上がりました。仮に時給1,176円で週20時間働くと、月の賃金はおよそ10万2,000円になります。すでに月8.8万円を超えています。
- 月の労働時間:週20時間 × およそ4.33週 = 約86.6時間
- 月の賃金:86.6時間 × 1,176円 = 約10万2,000円
- 月8.8万円に届く労働時間:8.8万円 ÷ 1,176円 = 約74.8時間。週にならすと約17.3時間
数字はいずれも単純計算による目安です。実際の時給・シフト・締め日によって変わります。
何が言いたいかというと、時給が上がったことで「週20時間働くなら賃金要件はほぼ自動的に満たしてしまう」状態になりつつある、ということです。だから賃金要件が撤廃されても、実務上の分かれ目は結局週20時間以上働いているかどうかに集約されていきます。

つまり「106万円を超えないように収入を調整する」って発想が、そもそも成り立ちにくくなってきてる。
これからは時間で調整する話になる。
シフトの組み方の相談を、秋の前にしておいたほうがいい理由はここ。
最低賃金の答申の中身は 最低賃金の目安1,176円を家計目線で解説した記事 に整理しています。
5-4. 手取りは減る。でも減るだけではない
新たに社会保険に入ると、当然ながら保険料が給料から引かれます。ここは正直に書きます。
| 月の賃金 | 本人負担の目安(月) | 年間の負担の目安 | 手取りへの影響 |
|---|---|---|---|
| 9万円 | 約1万2,700円 | 約15万円 | 手取りは減る |
| 10万円 | 約1万4,100円 | 約17万円 | 手取りは減る |
| 12万円 | 約1万7,000円 | 約20万円 | 手取りは減る |
健康保険と厚生年金を合わせて、おおむね賃金の14〜15%程度が本人負担になる想定で計算した目安です。保険料率は加入する健康保険の種類や地域、介護保険の対象かどうかで変わります。
一方で、失うものばかりではありません。
- 将来の老齢厚生年金:月10万円の水準で10年加入した場合、年およそ6万4,000円が上乗せされる計算になります(報酬比例部分の簡易試算)
- 障害厚生年金・遺族厚生年金の対象になります
- 傷病手当金・出産手当金など、健康保険の給付が受けられます
- 保険料の半分は勤務先が負担します。改正法では、労使折半を超えて事業主が負担した保険料を制度的に支援する仕組みも設けられています
年金の上乗せだけで保険料を回収しようとすると、単純計算では長い年数がかかります。ただし社会保険は年金だけの制度ではなく、病気・けが・出産・死亡といった「働けなくなったとき」の保障がセットで付いてくる点まで含めて評価する必要があります。損得の答えは世帯の状況によって変わるので、本記事では一つの結論は出しません。
5-5. 公務員世帯で起きること
配偶者がパート勤務で、公務員側の扶養に入っている世帯では、次のことが同時に起こります。
- 共済組合の被扶養者から外れる:配偶者が勤務先の健康保険に入るため、被扶養者取消の届出が必要になります
- 扶養親族の届出の変更:所属を通じた届出が発生します
- 扶養手当の要件を確認:手当の支給要件は所属の規程によります。制度そのものの見直しも進んでいます
- 年末調整・配偶者控除の扱い:税の扶養は社会保険の扶養とは別の基準です。混同しないように整理しておきます
- 130万円の壁は別に残る:社会保険の被扶養者認定の年収基準は、この改正とは別の話です
被扶養者の取消が遅れると、あとから医療費の返還を求められることがあります。配偶者の勤務先で加入が決まった時点で、所属の共済担当へ早めに相談してください。取り扱いは共済組合ごとに異なります。
扶養手当そのものの見直しについては 公務員の配偶者扶養手当の廃止に関する記事 に整理しています。あわせて、8月上旬に出る人事院勧告で秋以降の給与の見通しも動きます。勧告の見方は 2026年の人事院勧告の記事 にまとめました。
6. 補足:もう2つ、秋に動くもの
6-1. 最低賃金は10月上旬から順次発効
2026年7月28日の答申で示された目安は全国加重平均で1,176円、現行から55円の引き上げです。各都道府県が金額を決め、10月上旬から順次発効する流れになります。パート勤務の家族がいる世帯では、時給が上がるぶん同じ収入なら働ける時間が短くなるという効き方もします。
6-2. ふるさと納税の地場産品基準は10月から厳格化
2026年10月からは、ふるさと納税の地場産品基準の厳格化が予定されています。返礼品のラインナップが変わる可能性があるため、狙っている品がある人は9月中に動いておくと選択肢が広く残ります。詳しくは 2026年10月の地場産品基準の記事 にまとめています。
6-3. 消費税の食料品減税は決まっていません
食料品にかかる消費税の扱いについては、さまざまな議論や提案が出ています。ただし2026年8月7日時点で実施が決まった制度ではなく、時期も内容も未定です。家計の計画に織り込むのは早いと考えています。
10月の基準厳格化の前に、返礼品を押さえておく。
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7. 世帯タイプ別・秋の家計インパクト
ここまでを世帯タイプ別に整理します。金額はいずれも目安です。
| 世帯 | 光熱費(11月ごろから) | 食費(9月から) | 106万円の壁 | 秋の体感 |
|---|---|---|---|---|
| ひとり暮らし | 月1,000〜1,300円の負担増 | 月700〜1,400円の負担増 | 対象外のことが多い | じわじわ効くタイプ |
| 共働き公務員2人 | 月1,400〜1,700円の負担増 | 月1,400〜2,800円の負担増 | どちらも対象外 | 光熱費と食費の合算で効く |
| 公務員+パート配偶者 | 月1,400〜1,700円の負担増 | 月1,400〜2,800円の負担増 | 直撃する可能性 | 手取りの前提が変わる |
| 3人以上の家族 | 月1,700〜2,200円の負担増 | 月2,000〜3,500円の負担増 | 配偶者の勤務先による | 冬の暖房と重なる |
- 光熱費の負担増は、支援の値引き単価と使用量から単純計算したものです
- 食費の影響は、購入する品目・自炊の頻度によって大きく変わります
- 106万円の壁の影響は、勤務先の従業員数と週の労働時間によって変わります
- 個人の視点を含む整理なので、ご自身の家計に当てはめて読んでください
8. よくある質問・Q&A
Q1. 電気・ガス支援は、本当に9月で終わるのですか?
現在の支援は7〜9月使用分を対象に認可されたもので、10月以降の延長は2026年8月7日時点で発表されていません。終わると決まったわけでも、続くと決まったわけでもない状態です。家計は終わる前提で組んでおくのが安全だと考えています。
Q2. 9月の値上げは、どのくらい買い置きすればいいですか?
品目数が多い月は買い置きの効果が出やすい一方、使い切れずに捨てると意味がありません。調味料・缶詰・レトルト・冷凍食品を普段の買い物に1〜2品足す程度から始めて、収納の中身が把握できる量までにとどめるのが現実的です。
Q3. 配偶者は、社会保険に入ったほうがいいのですか、避けたほうがいいのですか?
短期の手取りを重視するなら負担増、長期の年金と保障を重視するなら手厚くなる、というのが基本の構図です。加えて、賃金要件が撤廃されると避けるための調整手段が「週20時間未満に抑える」しか残らないため、そもそも調整の自由度が下がります。世帯の年齢・働き方・今後の予定によって答えが変わるので、勤務先と共済担当に確認したうえでご判断ください。
Q4. 週20時間の判定は、実際に働いた時間で見るのですか?
判定は雇用契約で定められた週の所定労働時間が基準になります。ただし実労働時間が継続的に所定を上回る場合の取り扱いなど、細かいルールがあります。個別の判定は勤務先と日本年金機構の公表情報でご確認ください。
Q5. 公務員本人には、106万円の壁の話は関係ありませんか?
公務員本人は共済組合に加入しているため、この改正で本人の加入関係が変わることはありません。関係するのは配偶者や子がパート・アルバイトで働いている場合です。被扶養者から外れるかどうか、扶養手当の要件を満たすかどうかが変わるため、世帯としては無関係ではありません。
Q6. 秋に向けて、いちばん先にやるべきことは何ですか?
支援の値引き額は請求明細に載っています。その金額をメモしておけば、11月ごろにいくら負担が戻るかが先に分かります。金額が見えていれば慌てずに済みますし、その分を先に別枠へよけておけば冬をまたいで吸収できます。これは個人の整理なので、ご自身の家計に合わせて取捨選択してください。
9. 今のうちにやっておくこと3つ
長々と書いてきましたが、8月中に手を動かすことは3つだけで十分だと思っています。
9-1. 8月の請求書から「値引き額」をメモして、同額を別枠へ
8月使用分は値引きがいちばん厚い月です。請求明細のマイナス表記の金額をメモして、同じ額を別口座か別の袋に移します。これが11月以降に負担が戻ったときのクッションになります。やることは数分ですが、効き目は秋いっぱい続きます。
9-2. 配偶者の勤務先の「従業員数」と「週の所定労働時間」を確認する
10月1日から自分の世帯が対象になるのかどうかは、この2つで決まります。従業員51人以上かどうか、週20時間以上かどうか。どちらも配偶者に聞けば分かる話で、5分で終わります。対象になりそうなら、シフトの相談を9月中にしておくと、10月に慌てずに済みます。
9-3. 固定費をひとつだけ選んで、9月末までに下げる
通信費でも、サブスクでも、保険の重複でも構いません。ひとつだけ選んで、9月末までに手続きを終える。支援が切れる前に月1,000円下げておけば、11月以降の負担増をそのまま相殺できます。全部やろうとすると手つかずになるので、一つに絞るのがコツです。
固定費の棚卸しの手順は 夏季休暇の平日1日で家計を棚卸しする記事 にまとめてあります。夏季休暇が残っているなら、その1日を使うのがいちばん効率的です。

秋の変化は、どれも「来ると分かっている」ものばかり。
分かっている変化に驚かないためにできることは、先に数字にしておくことだけだと思う。
まずは8月の請求書のマイナスの行を見るところから、どうぞ。
10. まとめ
- 電気・ガス支援は9月使用分で終了する見通し。10月以降は2026年8月7日時点で未発表
- 「使用分」と「請求月」がずれるため、実感は11月ごろの請求から。標準世帯で月1,700円前後戻る想定
- 9月の食品値上げは4,531品目で2026年内最多。8月の2,311品目のおよそ2倍
- 2026年10月1日に社会保険の賃金要件が撤廃される予定。企業規模の要件は51人以上のまま残る
- 最低賃金1,176円のもとでは、週20時間働けば賃金要件は事実上超える。調整の軸は収入から時間へ
- 公務員世帯は、配偶者の勤務先の従業員数と週の労働時間を8月中に確認しておく
- 消費税の食料品減税は決まっていません
秋に起きることは、どれも今日の時点で分かっている変化です。分かっているのに手を打たないままだと、11月の請求書を見て驚くことになります。逆に、値引き額をメモして、配偶者の勤務先を確認して、固定費をひとつ下げる。この3つだけでも、秋の景色はだいぶ変わるはずです。
制度の内容や施行時期は今後変わる可能性があります。実際の取り扱いは、契約先の電力・ガス会社、勤務先、共済組合および各省庁の公式情報でご確認ください。
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⚠️ 本記事のご利用にあたって(免責)
本記事は2026年8月7日時点で公表されている経済産業省・資源エネルギー庁・厚生労働省・帝国データバンク等の情報をもとに、一般的な情報として作成したものです。電気・ガス料金支援の期間と値引き単価、値上げ品目数、社会保険の適用要件と施行日、最低賃金の額は、その後の発表・政令の制定・各社の運用によって変わることがあり、記載の金額はあくまで概算・目安です。とくに社会保険の賃金要件の撤廃については、施行日が政令で定められる仕組みであり、本記事の記載は予定の段階のものです。実際の請求額・加入要件・届出の要否は、契約先の各社、勤務先、共済組合および各省庁の公式情報でご確認ください。本記事は特定の商品・サービスの購入や契約を勧誘するものではなく、記載内容に基づく判断はご自身の責任でお願いいたします。
参考(2026年8月7日時点)
- 経済産業省 プレスリリース(2026年6月12日):https://www.meti.go.jp/press/2026/06/20260612003/20260612003.html
- 資源エネルギー庁 エネルギー価格支援ページ:https://www.enecho.meti.go.jp/category/gekihen_lp/
- 電気・ガス料金支援 公式ポータル:https://denkigas-gekihenkanwa.go.jp/
- 帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査(2026年7月31日発表):https://www.tdb.co.jp/report/economic/20260731-neage26y08/
- 厚生労働省 年金制度改正法案の概要:https://www.mhlw.go.jp/content/001488402.pdf
- 厚生労働省 社会保険適用拡大 特設サイト:https://www.mhlw.go.jp/tekiyoukakudai/
- 厚生労働省 中央最低賃金審議会:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-tingin_127939.html
本記事は2026年8月7日時点の公表情報をもとにヒロ個人の視点でまとめたものです。制度の内容・施行日・金額は変更される可能性があります。家計や働き方の最終的な判断はご自身で行ってください。
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公務員ヒロ
30代地方公務員 / 資産1,000万円超達成(公務員8年目)
「給料だけで資産1,000万円を超えるまでにやったことを、再現性重視で発信中。難しい知識は不要。」
